チンアナゴ BLoG

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【令和教育改革 GIGAスクール】小中学生全員にノートPCを付与するのはなぜ?

先週TVニュースを見ていたときに週間トピックとして少し気になるものが流れてきました。
それは”政府が小中学生全員にPC(タブレット端末)を付与を計画している”というニュースです。

「ついにそんな時代に到達したかぁ。僕の時代はパソコン教室があって箱型のディスプレイとデスクトップがぼんぼん置いてたなぁ」と流してTVを見ていたわけですが、金がかなりかかるのになんでこんな方針が立ったのか気になって調べてみました。

結論からいうと、このパソコンの全員付与は来年度以降始まる情報化社会に強い人材の育成と超高効率な学習環境を構築する新学習スタイルを実現するための手段でした。

GIGAスクール構想

文部科学省は令和時代の新しい学習スタイルとしてGIGAスクール構想という計画を立案しています。
詳しくは文部科学省のサイトに載っています。(コチラ→https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00127.html)
こちらの内容について説明していきたいと思います。

プログラミング学習の小中学生必修化

プログラミングというのは人間がパソコンにやってほしいことを命令する際に、パソコンに人がやってほしいことを理解させる言葉のようなものです。
つまり国語や英語を学ぶのと同様に、パソコン言語を学ぶことも必修化しましょうということです。なんで必修化にするか、それはソフトウェアに技術に長けた人材を育成するためです。

現在すでに世界ではFAANG(Facebook,Apple,Amazon,Netflix,Google)をはじめとした情報サービス・プラットフォームが覇権を握っています。

これから5G通信が普及するとインターネットとモノは更に密接に繋がり(IoT)、いろんな情報がプラットフォームに集約されます。そうするとこういった企業が情報を全て握ってしまうので、あらゆる産業ピラミッドの頂点に君臨することになってしまいます。

あの日本が誇るTOYOTAでさえ自社で情報サービス・プラットフォームを構築しなければただの車製造メーカーに成り下がり経営実績を落としてしまいかねません。日本経済へのTOYOTAの影響は現状とても大きいため、TOYOTAの実績が落ちるということは日本の経済成長が落ち込むことを意味します。

今後も日本経済を発展させていくためにソフトウェア技術に長けた人材を育成することは、日本政府の使命になっているというわけです。

文部科学省は小学生のプログラミング学習方法として『Scratch』や『viscuit』といったビジュアライズされたプログラミング言語を導入することを示しています。しかし、その後どういった方法で学習させていくのかに関してはまだ不明瞭です。ちゃんと情報技術に強い人間が育成される教育方針が組まれることになるかは疑問ありです。どうせならTechAcademyのようなプログラミングスクールとして成功している企業と連携して指導要領を作ってほしいです。

ネット環境を最大限に活用して学習を効率化

GIGAスクール構想ではプログラミング学習のためだけでなく、インターネット環境を利用した遠隔授業やAIドリル等新たな学習方法の導入も目指しています。

そこで文部科学省は、ネット環境基準として全教室に1Gbpsの回線速度と生徒全員の同時接続を可能とするハブやルーターの配置、それと同時に情報を管理・解析するプライベートクラウドを設置することを予定しています。

新たな学習方法の導入だけでなく、各学校に5G通信環境が整いクラウドに随時情報が溜まっていけば、教育方法のPDCAサイクルを圧倒的な速度で回すことができるため、教育内容を超高効率化ができると共に個々人の習熟度や外的影響(引っ越し等)に合わせた適切な学習内容を提供することもできるようになります。

資源は揃うの?

PCやネット環境の調達に関しては、CSR活動として民間企業へ協力を要請するようです。PCは新品・中古問わず同スペック(ただし基準を満たしたもの)のPCを大量調達することによって、費用を抑えることもできて民間企業の協力も得やすいという考えのようです。通信環境は無償提供と書かれていますが本当に無償でできるのかは少し疑問です。

この改革がどういう変化を及ぼすかを予想

これは僕の予想ですので、必ずしもこうなるとは限りませんが下記のことが考えられます。

社会的格差が大きくなる

各個人の習熟状況に沿った効率的な学習指導は平均的な学習水準を引き上げるとともに、一部の能力の高い人間の成長性を更に上げることにも繋がるため、習熟格差自体は今以上に大きくなることが予想されます。

僕は決してそれを悪い事とは思いませんが、今後のAIが発達した世界では今以上に個人の能力が物を言う世界になるでしょうから、より大きな社会的格差が生まれるかもしれません。

学校や塾の先生が減る

高速大容量・低遅延の5G通信が普及すれば、VRやAR技術等を搭載したスマートデバイスとの組み合わせで現実空間と仮想空間の乖離を今以上に縮めることができます(Society5.0)
これにより、例えば田舎に住んでいても都会ですごく評判な先生の授業を目の前で受けているような臨場感を得られるようになります。

そうなると、もちろんみんな評判の良い先生の授業を受けたくなるのが当然ですよね。これからは先生もスコアリングされて、評判の悪い先生は淘汰されていく時代がやってきてもおかしくありません。

将来の夢への最適ルートをパソコンが提案

4Gまでの通信システムでは多量の情報から自分がデータを選別してこれが良いと自分で思った情報を入手するというシステムでした。

5Gの世界ではAIが急速に進化しているため、自分の現状(インプット)と自分のなりたい姿(アウトプット)をパソコンに入力してしまえばAIが勝手に最適なプロセスを提案してくれるようになるはずです。たとえプロセスから逸脱したとしてもその都度プロセスを修正してくれるため、自分の人生設計が僕らの時代より容易になると思います。

20〜30代は危機感を抱くべき

以上が、小中学生全員にPCを普及する目的でした。

今は情報化社会だからとりあえずPCが必要だよね、みたいな軽いものではなかったです。結構なお金はかかりそうですが、国も子供に投資しなければ衰退の一途をたどるだけですし、これは必要な投資ですね。

ただ令和学生が社会に入った時、まず淘汰されていくのは僕たち20〜30代の世代なので、僕達も彼ら令和学生と同様に時代に沿った成長をしていかなければいけませんね。